【いまさら聞けない】円高、円安、金融緩和、金利上昇、為替介入ってなんや!

お勉強。基礎知識

日本はオワコンなのか?ドル円145円突破

こんにちはちゃまやで。

さて、歴史的に見る超円安フェーズが続いて居る昨今ですが、

ついに、日本政府は『円買い介入』を実施しました。

これは『テレビ速報』でも流れるちょっとした事件で、実に24年ぶりの為替介入となります。

ところで。ニュースで毎日のように聞くこれらの内容をきちんと説明できますか?
なんとなくは分かるけど、今更聞きにくい。

こういう人多いのではないでしょうか?

今日は、これらを分かりやすく解説していきますので、家族、友人にドヤ顔で語ってみましょう笑

この記事では、いまさら聞けない
  • 『円安』
  • 『円高』
  • 「金融緩和」
  • 「金利上昇」

などを解説しつつ、

『24年ぶりの為替介入』が

どういったものであったのか

詳しく説明していきます。
:

【超基本】円高、円安ってなあに?

円高、円安とは、『円』の他通貨に対する相対的価値であると言えます。

悩めるトラ
悩めるトラ

もう少しわかりやすく

説明するよ!

ハワイに海外旅行に行ったとして10000円を『ドル』に両替したとします

1ドルが100円の場合、10000÷100で、
100ドルに交換できる

1ドルが150円の場合、10000÷150で、
66ドルに交換できます

交換できる数が多い=円の価値が高い
円高

交換できる数が少ない=円の価値が低い
円安

悩めるトラ
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ここまではOK

余裕だね!

直近1年のドル円の推移を見てみましょう

つい1年前まで1ドル110円台くらいでしたが
ここ最近では1ドル140円〜150円台で推移しています

つまり、ドルと比べた時に円の価値が低下していると言えます

日本に住んでいて、日本円で生活をしていると
円の価値の上下が気になることもないでしょうが、
他通貨と相対的に見た時に、円の価値は日々、上下しています。

悩めるトラ
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グラフを見る限り、

円の価値はずっと低下しているね

円高と円安は結局どっちがいいの??

円高のメリット

  • 円の価値が高くなるため、
    海外旅行でドルに両替できる数が増える
    =海外製品が安く買えます。
  • 輸入に頼っている、石油などのエネルギー、
    食料品などが安く買える
    =物価が安くなります。

円高のデメリット

  • 海外から見たら、日本製品が高くなるわけですから
    輸出企業の売り上げが減少します。
  • 海外から見て、日本の物価が高くなるため
    日本への海外旅行客が減少します。

円安のメリット

  • 輸出企業にとっては外貨の価値が上がったほうが
    円に戻すときにより多く獲得できる
    =売り上げアップ
  • 海外から見たときに、
    日本の物価が安いわけですから
    インバウンド需要が増える
    日本製品需要が増える
    =売る上げアップ
  • 外貨、外国株を保有している場合
    円安になるほど、多くの円と交換できる

円安のデメリット

  • 輸入製品の価格が高騰する
    =iphoneなどの海外製品が値上がりする
  • 生活必需品が値上がりする
    =ガソリンなどのエネルギーや
    食料が高い

    全体的に物価が上がる

以上のことから、

結論:円安・円高どっちがいいかは立場によって変わると言えます

個人では円高がいい
企業では円安がいい

と言われていたりします。
*もちろん、例外はありますが…

悩めるトラ
悩めるトラ

我々、庶民からしてみたら、

物価が安くなる円高の方がいい?

最近の『値上げ』はキツイな。

さて、現状、『円安』なのは理解できましたね?

では、なぜ円安になっているのでしょう。

次は、円安に関係している金融緩和を解説していきます。

金融緩和ってなあに?

コロナウイルスによる世界的パンデミックによって
世界経済、日本経済は大打撃を受けました。

単純に、『緊急事態宣言』なんかが出ると経済活動はストップするので
景気が悪くなりますよね?

そこで日本政府は『金融緩和』という選択を取ります。

金融緩和のメリット

金融緩和=金利を下げるということ

簡単に言い換えれば借金の利子が減るということで、
そうなると、世の中に出回るお金が増えていきます。

悩めるトラ
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お金を借りやすくなる

=世の中のお金が回るってこと。

家のローンで例えると?

「金利」が安くなると
利子を含めた総支払い額が少なくなるので、家を買う人が増える

『金利』を高くすると
利子を含めた総支払い額が多くなるので、家を買う人が減る

要するに金利が低いと景気が良くなって世の中にたくさんのお金が流れていくわけです。

金融緩和とは、金利を下げて景気を刺激する政策で、
『ゼロ金利政策』なんてニュースでよく聞きますよね?まさにあれです。

金融緩和のデメリット

確かに景気は良くなるんですけど、
単純に考えて、お金に限らず、物の数が増えれば増えるほど1つの価値は薄まっていきますよね?

お金も同じでじゃぶじゃぶに溢れたお金は価値が薄くなっていきます。

お金の価値が薄くなるとはどういうことかというと
今まで100円で買えていたものが150円出さないと買えなくなるということです

これが物価が高くなるインフレというやつです。

で、日本と同じく、アメリカも金融緩和を行いました。

その結果、ドルの価値が薄くなり、物価が上昇するインフレが起こるのですが、
当初、アメリカはインフレを2%にすることを目標に金融緩和を行なってきました。

しかし、これが8%まで上がってしまいました。

金融緩和によってじゃぶじゃぶになったドルは価値が下がり、
予想外に大幅にインフレしてしまった為、いつまでも金融緩和を続けられません。

そこで、逆に『金融引き締め』を行い金利をあげてインフレを抑え込もうとします。

金利上昇

アメリカは一転、金利を上げて金融引き締めを行います。これをリセッションと言います。

ここで日本とアメリカを比べてみましょう

  • アメリカの金利はどんどん上がっていく
  • 日本は金融緩和したまま(ゼロ金利)

じゃあ、より金利の高いドルで資産運用した方がお金増えますよね?
アメリカにお金を置いておいた方が増えるわけですから、

こうして円が売られて、ドルが買われるというのが自然な流れが起こります。

この日本とアメリカの『金利差』によって円安が加速しているというわけです。

悩めるトラ
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日本は一貫して金利を上げない

アメリカは金利をあげる

この差が円安につながるんだね

日本政府、24年ぶりの為替介入

そしてついに、1ドルが145円を突破しました。

『このままではヤバイ!』とさすがに政府も焦ります。

急激に円安が進むと国民の生活を圧迫します。

そこで日本が持っている『ドル』1兆3000億ドル(約180兆円)のうち、幾らかを売って、『日本円』に交換します。

この動きによって、
円安の動きにストップをかけたかったのと、
『いつでも為替に介入するぞ』と、市場を牽制する狙いがありました。

しかし、その思惑も実らず、

介入直後こそ140円まで円高に振れましたが、あっという間に元通り。
このブログを書いている8月30日時点で144円になっています。

そもそも日米の金利差から生まれた円安ですから為替介入をしたところで根本的な解決にはなっていません。

今後、アメリカの金利が落ち着くまでは、円安が続くことが予想されます。

まとめ

円安、円高、金融緩和、金利、為替介入などをザックリ説明しましたが、

マニアックになる必要はなく、広く薄くお金の知識があることで資産を守りやすくなります。

例えば、超円安と言われる現在でも『ドル』を持っていることでより多くの『円』と交換できるチャンスになります。

景気が後退していく今だからこそ、長い目で見た時に、優良株への積み立て投資も生きてきます。

日本円しか持っていない状態でこのような円安が起こると
給料が上がらない日本の現状では、資産は目減りしていくいっぽうです。

外国に行くわけでもないし、関係なくない?と思われるかもしれませんが、
インフレによる物価上昇という『見えない形』で資産は目減りしていき、生活が苦しくなっていきます。

悩めるトラ
悩めるトラ

給料は変わらず、物価だけアップする。

これは給料が減っていくことと一緒だよね

『全財産』を日本円にフルベットしている人は非常に危険なギャンブラーと言えるのではないでしょうか?

まだ日本円しか資産を持ってない人は『積み立てNISA』『イデコ』などから始めてみることをお勧めします。

少しリスクを取れる人は資産のほんの1~3%くらいを仮想通貨で積み立ててみては以下かがでしょう。
仮想通貨は現在『冬の時代』に突入し『積み立て』をするなら面白い時期です。

今後も経済の動向に注目です。

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