こんにちは。ちゃまやで。
NFTはデジタルデータの『唯一無二』を証明でき、シリアルナンバーのように『在庫』を定義できる技術です。
ブロックチェーンで参加者によって管理され、銀行やクレジットカード会社などの『中央』を通さずに全ての取引が成立できる革新性、将来性のある技術ですが、
まだまだ業界自体、未成熟ゆえ、あらゆる詐欺が横行しており、リテラシーの高い有名人やインフルエンサーでさえも、仮想通貨、NFTの盗難に遭うなどの被害が多発しているのが現状です。
詐欺の手口を理解し、対策することで、防御力を高めることが大切です
✅まずは初心者が心に刻むべき対策5選を紹介します。
1.シードフレーズを誰にも教えない
(聞かれたら100%詐欺)
2.多段階認証、複雑なパスワード設定
(『GoogleAuthenticator』など)
3.見知らぬ人からのDMは開かない
(DiscordでのDMはほとんど詐欺)
4.怪しいリンクをクリックしない
(クリックする場合、リンク元をしっかり確認)
5.ハードウェアウォレットを使う
(短期での取引はソフトウェアウォレット
長期ではハードウェアウォレット)
この5つを徹底するだけでもかなり防御力が高まります。
NFTの現状
NFT市場の現状
2021年の世界全体でのNFT取引金額は176.9億ドルとなり、2020年の8,250万ドルの215倍に急拡大しました 。
アクティブウォレット(実際に売買され、稼働しているウォレット)数だけで見ても2020年の8.9万から2021年に は257.4万に増加しています。
NFTの大暴落
その勢いは2022年5月頃まで継続したものの、
世界的なインフレからの利上げ、それに伴うリセッションに対する懸念から、株式だけでなく、仮想通貨も大量に売られ、NFT市場にもその影響が波及しています
現在は価格、取引ボリューム面だけで言えば『冬の時代』と言えるでしょう。
DappRadar(世界のDappsを分析する情報サイト)
が、まとめたデータによると、
2022年5月1日、OpenSeaでは過去最高の27億ドルのNFT取引高を記録。
🔻その後
2022年7月28日の取引高はわずか934万ドル相当に留まり、
最高値の99%以上の減少を見せています。
NFT詐欺の現状
世界的にNFTは『冬の時代』に突入しました。
しかし、NFTの詐欺は日々、増え続けており、手口も複雑に進化しています。
最新レポートによると、
過去1年間でNFTの盗難被害額は、1億ドル(約140億円)に上ったとのこと
盗難1件あたりの被害額は、30万ドル(約4,200万円)になります。
では実際にNFTの盗難被害はどのような形で起こっているのか、
その現状を深掘りしてみましょう
次の項からは
実際に起きているNFT詐欺の手口5つを紹介します
- フィッシング詐欺
- 偽物のNFTの販売
- ラグプル(資金の持ち逃げ)詐欺
- マッチングアプリ、オフ会
- 勝手にエアドロ詐欺
以上を解説し、
それらの対策方法を深掘りしていきます
フィッシング詐欺
偽NFTマーケットプレイスに誘導する
✅本物そっくりなOpenseaなどの偽サイトを設置し、そこにパスワードや重要な個人情報を入力させて盗み取るフィッシング詐欺
フィッシング詐欺自体は以前からよくあるものですが、NFTの注目度が高くなってきたことによりNFTマーケットプレイスの利用者も標的になったというわけです。
Discord上のダイレクトメッセージ
✅有名企業やインフルエンサーから連絡が来たように見せかけて、ユーザーを詐欺サイトへ誘導。
リンクをクリックするように促されたり、送金するよう依頼されたりした場合は注意!
クリックするだけでマルウェア(ウィルス)に感染する場合もある。
チャットアプリであるDiscordはサイバー犯罪者にとって格好の狩場です。
NFTのコミュニティの交流スペースとしても使われており、
NFTコミュニティーツール=Discordと言ってもいいくらい必要不可欠なツールになっています
twitterなどのソーシャルメディアの偽アカ
✅有力なNFTプロジェクトや、そのファウンダーの偽アカウントが多数存在。
リンクから詐欺サイトへ飛ばされる流れですね。
また、親切にアドバイスを求めたりするようなふりをして、ユーザーへ近づこうとする詐欺師もいます。
twitterもDiscordと同じく、NFTのコミュニティの交流スペースとして必要不可欠になっており、同時に詐欺師も大量に存在します
フィッシング詐欺対策の3か条
- メールやメッセージが本物かどうかを確認する
(リンクを不用意にクリックしない) - IDやパスワードを入力する際はサイトのURLをしっかり確認
(1文字違いとかも多い) - セキュリティソフトを導入する
(コンピューターウィルス対策)
偽物のNFTの販売
誰でも正規のデジタル作品をコピーし、デジタル画像をNFT化することが可能
この仕組みを悪用して偽物を購入させようと仕向ける詐欺の手口があります。
また、NFTアーティストになりすまし、勝手に作品をコピー、NFT化し、それを売り出す例も多くみられます。
NFTマーケットプレイスOpenSeaなどの運営側も偽NFTの対策を強めているものの犯罪者とのいたちごっこが続いている状態のようです。
偽物NFTの詐欺対策の4か条
- NFTの出品者情報や販売元が正規のものであるかを入念にチェックする
- twitterもDiscordをチェック
- SNSの情報と整合性が取れているか
- 過去の出品履歴などが本物かどうかを
以上が見極める基準になるので、購入前にチェックできることはしっかりチェックしておきたいところです。
ラグプル(資金の持ち逃げ)
NFTプロジェクトそのものが最初から詐欺目的で作られ、集まった資金を運営者が持ち逃げするというものです。
Rug(絨毯)をPull(引っ張る)ことをイメージしてRugpullと呼ばれ、『足元をすくわれた』という意味になります
ラグプルのプロジェクトの途中でバレないようにするための手口は巧妙で、時間をかけて人々を信用させてくるので見極めが非常に難しいのです。
ラグプルの詐欺対策の2か条
- 聞いたことがないような超マイナーなプロジェクトには参加しない
- DYOR(自分で調べる)
他人の情報を当てにせず、しっかりリサーチ
(twitter、Discord)
ホワイトペーパーやロードマップの充実度など
マッチングアプリ、オフ会
NFT、仮想通貨に限らずマッチングアプリ、オフ会などで出会った人物から、仮想通貨やNFTプロジェクトへの投資を勧められ、騙し取られる
特に出会い系サイト等で出会った異性から『ノウハウを教える』と勧誘され、実際は説明と異なり儲からない、仮想通貨やNFTを騙し取られるケースや情報商材を売りつけられるケースが増えています
特にNFTはコミュニティー色が強い世界ですので、今後、詐欺プロジェクトのオフ会などで騙される人が増えてくることが予想されます
マッチングアプリ、オフ会詐欺の対策3選
- 怪しいと思ったら連絡を断つ
高額な契約を勧誘されたり、話が違うと思ったら、きっぱりと契約を断わりましょう。 - クレジットカードでの高額決済や契約をしないようにする
- 『◯○分で大金を稼ぐ』、「これで億り人に」等の怪しい表現を使ってる人には注意!
勝手にエアドロ詐欺
Openseaなどを使っていると、いつの間にかウォレットに知らないNFTが入っていたりします。
フィッシング詐欺の1つで、そこにコンピューターウィルスが仕込まれていたり、
『このNFTはなんだろう?』と調べているうちに詐欺サイトに誘導されたり、詐欺リンクを踏んでしまったりすることもあります
最近多い詐欺手法です。
勝手にエアドロ詐欺対策
- ウォレット内の怪しいNFTは触らない
- ウォレットの機能で非表示にしておく
まとめ
✅初心者が心に刻むべき対策5選を復習します
1.シードフレーズを誰にも教えない
(聞かれたら100%詐欺)
2.多段階認証、複雑なパスワードを設定
(『GoogleAuthenticator』などを使用)
3.見知らぬ人からのDMは開かない
(特にDiscordでのDMはほとんど詐欺)
4.怪しいリンクをクリックしない
(クリックする場合、リンク元をしっかり確認)
5.ハードウェアウォレットを使う
(短期での取引はソフトウェアウォレット
長期ではハードウェアウォレット)
この5つを徹底するだけでもかなりの詐欺が防げますので徹底しましょう!
✅これからの時代、ますます、
本人のネットリテラシーや情報リテラシーが重要になってきます。
DYOR(自分で調べる)の重要性
DYORというのは、NFT、仮想通貨の世界では合言葉になっているほどの概念です
日々、目まぐるしく変わっていくNFT、仮想通貨の世界では本当の価値や真贋を見極める力を養う必要があり、自分自身でリテラシーを磨いていく必要性を感じます
投資は余剰資金で
月並みな言葉ですが、
犯罪者側は、途中でバレないようにするために努力し、全力を注ぎます。
時間やコストをかけ、コミュニティを育てファンを増やすといった事までする場合があり、そうなるとリテラシーが高い人であってもそれを見抜くことは困難です。
最悪の場合無くなっても構わないと思える程度の余剰資金で行いましょう。
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