イーサリアム分裂?【The Merge】PoSとは?PoWとは?【初心者向け】

お勉強。基礎知識

こんにちはちゃまやで。

イーサリアムが2022年9月中頃、大幅にアップグレードしてデータを検証するアルゴリズムが
POW(プルーフ・オブ・ワーク)からPOS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行します。

このアップグレードはThe Merge(マージ)と呼ばれ

イーサリアムの歴史的ターニングポイントであり
最も待ち望まれたイベントの1つとなっています。

そしてこのマージによってイーサリアムのハードフォーク(2つに分裂)が起こるんじゃないかというウワサが飛び交って注目を浴びている最中です。

POW? POS?

ハードフォーク?

冒頭から難しい😓

そんな初心者さんのためになるべくわかりやすい言葉で噛み砕いて解説していきます。

ETHを持っているというだけで『当事者』ですから、ざっくりでも理解しておくことをお勧めします

マージは仮想通貨の世界では

久しぶりの超大型イベント。

動向を楽しんでいこう。

イーサを持っていない人は実際に買って体験することで理解が深まりますよ

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マージを理解するための基本知識をざっくり学ぼう

マージの背景にある複雑な技術の話はなるべく避けますが、どうしてもこれだけは知っておかないと理解できないというものだけ解説します

イーサリアムとは?

元々、イーサリアムというのは、当時19歳の天才、ヴィタリック・ブテリン氏が
すでに存在していたビットコインのブロックチェーンという仕組みを応用して自動販売機のような機能であるスマートコントラクトを追加した技術です

スマートコントラクトによって

ブロックチェーンの上に

世界のみんなが使えるサービス、

アプリを作れるようになったよ。

コンセンサスアルゴリズムとは?

ビットコインやイーサリアムのブロックチェーンはいつ、誰が、何枚、送ったかなどの履歴を世界中みんなで監視、検証、管理されているという仕組みがあります。
この監視、検証、管理の為のプログラムによって定められたルールをアルゴリズムと言います

コンセンサスアルゴリズムは

データを検証するルールみたい

なもので、仮想通貨ごとに違うよ。

プルーフ・オブ・ワーク

プルーフ・オブ・ステークなどが有名

ETHやBTCのマイニングとは?

誰が、いつ、何枚、送ったかなどの取引情報1つ1つをトランザクションと呼びます。
トランザクションがある程度集まって1つのブロックを作ります。ブロックの『取引情報をチェックして取引を承認する作業』のことをマイニングと言います。

よーい、どん!で、参加者の

コンピューターが計算を始めます

一番に早く答えを出した人が

報酬をもらえるルールだよ。

ETHやBTCのマイナーとは?

マイニングをすることで報酬がもらえるので、自律的にマイニングに参加する人達が集まってブロックチェーンは成り立っています。この人たちのことをマイナーと呼びます

報酬でもらえるビットコインや

イーサリアムは高額なので

俺も俺も!で、マイナーが増え

競争することで成り立っているよ

POWを理解しよう

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)とは

コンセンサスアルゴリズムの1つ。

超ざっくりいうと、パソコンがあって、そこにマイニングするためのソフトウェアが入っています。
このソフトウェアを稼働させ続け、イーサリアムやビットコインのやり取りの膨大な履歴を計算し検証するためのプログラムを稼働させ続けます。
このマイニングの方法、アルゴリズムのことをプルーフ・オブ・ワークと言ってPOWと略されます

PoWの問題点

膨大な履歴をプログラムが検証し続けるには物凄いマシンパワーが必要で、これがよく言われる『電気代高い問題』です

世界中の超ハイスペックのコンピューターたちが稼働し続けることが必要で、ビットコインを維持するための費用は一国の年間電気使用量に匹敵するほどと言われています

そのため環境問題の観点から批判が集まっています

仮想通貨は環境に悪い

って言われるのは

この辺りの事からだね。

The Merge(大型アップグレード)の背景

イーサリアムはお金のやり取りだけでなく、プログラム自体をブロックチェーン上に置いて、みんなで監視、検証、管理することで改ざんできないシステムを作れるようにビットコインを応用して作られた技術です。

その為、アルゴリズムの仕組であるPOWもそのまま受け継がれていて、ビットコインほどではないにせよ電気代が高くなってしまいます

これらの問題を解決するために『マージ』というアップグレードが行われるのです.

すでに数年前から電気代がかかりすぎる、ガス代(手数料)コストが高すぎるとか、POWのままだと環境にもよくないよね?変えた方が良くない?と言われていてもなかなか解消しませんでした

マシンスペックに依存しなくても成り立つ監視、検証、管理の仕組みを作ろうと開発されたのがプルーフ・オブ・ステーク(POS)です

POSを理解しよう

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは

ユーザーが保有するコインをステークすることで取引を検証する仕組み。

イーサリアムをたくさん持っている人が一定の決まった場所にステーク(預け入れ)します。
ステークする枚数が多いほどマイニング報酬を獲得できる確率が上がります。

たくさん持っている人が検証作業をするので、わざわざイーサリアムの価値を落とすような不正はしないですよね?
不正をすれば、自分の持っている資産価値が下がるわけですから。

その預け入れた量(ステーキング量)に比例して報酬を返せばいいという考え方で

このマシンスペックを使わない新しい検証方法、アルゴリズムを、プルーフ・オブ・ステークと言ってPOSと略されます

POSが必要な理由

POSになるとガス代問題も解消され、承認速度も早くなり、マシンパワーも必要なくなると言われています。
ヴィタリック・ブテリン氏は長年PoSへの支持を表明してきました。
今までの負荷の高いPoWシステムに比べると、PoSはネットワークのエネルギー消費量を99.95%削減すると予測しています

PoSの問題

ステーキングすることによって得られるリターンがPOWのマイニング報酬の10分の1になると言われています

今までマシンパワーを盛り盛りにして稼いでいたマイナー達から猛反発が起きている事実も頷けます。
単純に稼げなくなるわけですから。

この辺りがイーサリアムのハードフォーク(分裂)が起こりそうと言われている要因なのです

今までの仕組みで稼いでいた

マイナー達はこれからは

稼げなくなってしまうから

POWを残したいと思うよね

ハードフォーク(分裂)を理解しよう

ハードフォークとは

わかりやすく過去の事例を参考にして解説します。

日本の取引所でもお馴染みのイーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)という2つの銘柄が存在しているのはご存知ですか?

みんなが今、『イーサリアム』と呼んでいるのは(ETH)の方で
イーサリアムクラシック(ETC)の方は昔のイーサリアムになります

そうそう。ETC

初めてみた時は???

ってなったよね。

なんで古い(ETC)が残っているのか?

イーサリアムは過去に『ザ・ダオ事件』というプログラムのバグによって60億円相当のハッキング被害に遭いました

当時イーサリアム黎明期であったため

  • このハッキングを歴史から抹消して無かったことにしたい人たち
  • ブロックチェーンであるならば改ざんしてはいけないと思う人たち

で、2つの派閥に意見がわかれ、

・ETH
過去の歴史を変えた今のイーサリアム

・ETC
過去の歴史を変えずに残したイーサリアムクラシック

の2つに分裂しました

これをハードフォークと言って

別々のチェーンに分かれてそれぞれの道に動き出すのです。

歴史の改ざんと聞いて少し複雑になる人もいるとは思いますが

コミュニティの総意であれば歴史を民主的に変更する事も出来るとも考えられるわけで

イーサリアムのハードフォークはコミュニティの意思が大事だと世に知らしめる事件になりました

そして、今回のマージによってPoW派と PoS派に分かれてハードフォークする可能性が高くなってきました

ハードフォークするのか?

ここでも最終的にはコミュニティの意見を民主的に決めるという流れになってくることでしょう

一般の人たちからするとガス代が安くなって使いやすく、トランザクションも早い。環境にも優しい。
だからPOSに移行するべきだという意見になります.

しかしマイナー達からするとこれからはステーキング報酬に変更され今までの10分の1の報酬に減少するわけでPOSに移行して欲しくないという意見になります

世界的に有名なマイナーで知られるチャンドラー・グオ(Chandler Guo)氏もMergeに反対しています。こういった人たちが強い抵抗勢力となって今回ハードフォークの可能性が高まってきました。

ETHを持っているとどうなるの?

ハードフォークで稼げる?

もしもハードフォークが行われると
新しい仕組みのPoSがネイティブトークン(今までのイーサリアム)となって
従来の仕組みのPoWは独自のETHW (PoW)トークンを立ち上げる可能性が出てきます。

これはハードフォーク時にイーサリアムを持っている人はETHW (PoW)トークンを1対1で無償で受け取ることができるということで

簡単に言えば、持っているETHが、ETHS (POS)とETHW (POW)に分かれて2倍になるんじゃないのか?みたいな噂が囁かれていて、お祭り好きの投資家達が集まってきてイーサリアムの価格も徐々に上がってきています。

2つに分裂したら

相場が荒れそうだな

ハードフォークの可能性

実際にETHがフォークするかどうかはまだ不確定です

しかし、すでに海外では取引所PoloniexがETHW(PoW)のサポートを表明して話題になりました。
もしもハードフォークが実現した場合に新しい派生コインの配布を約束しており、
取引所でETHを保有していた人は「フォークにより生まれる資産を1:1の比率で受け取ることが可能」と説明しました。

一部投資家の間では「ETHW」が誕生した場合に「魅力的なトレード機会になる」と期待していて
BinanceやFTX等のCEX(中央集権取引所)でも取り扱う可能性があると見られています。

推奨するわけではありませんが、今ETHを持っていることで価格リスクを取ることなくETHW
(PoW)を獲得することができ、2種類のETHを得られる可能性があるというわけです

ただ、あくまでもこれからみんながイーサリアムと呼ぶのは新しいPOSの仕組みの方で、OpenSeaやDeFiはそちらに対応していくとみられます

古いETHW (POW)にどういった価値がついていくのか?つかないのか?はまだ未知数なのです

Marge(マージ)は1ヶ月後くらいですから動向に注目したいところです。

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